サーキットデビューのための情報収集を目的に、チューニングショップのハイテックパフォーマンスさんにお邪魔した。その結果、サーキット走行するには最低限ヘルメットとグローブが必要と分かった。
あとは買うだけ、と思っていたが、理解しないといけない規格があったので記事にまとめて共有することにした。
結論
結論を書くと、グローブとヘルメットは以下の基準を満たせば袖ヶ浦フォレストレースウェイを走れるようだ。
- レーシンググローブは不燃性の指先から手首まで覆えるもの
- ヘルメットはジェット型あるはフルフェイス型でPSCマークがついたもの
以下では、調べ他事柄について詳述する。
ヘルメットやグローブに求めたスペック
装備を買うことを決めた際、以下の基準で候補を絞り込むこととした。
- 可能な限り安いもの。中古でも良い。ヘルメットは中古の場合、製造年が3年以内かつダメージのないもの
- サーキットの定める規格を備えたもの
趣味の味見段階はなるべくお金をかけたくない。1回しか使わない可能性のあるものなので、中古でも良い。しかし、特にヘルメットは保護性能は確保したいので、経年劣化の心配がなく、事故歴やダメージの無いものを買いたいと思った。値段はグローブ5000円、ヘルメットは高くても2万円程度を想定した。
2については、袖ヶ浦フォレストレースウェイでサーキットデビューを目論んでいるので、今回は公式で出されている以下の基準に従うことにした。
フルフェイスもしくはジェット(半キャップ・セミジェット不可)
FIA、JAF公認、旧JIS規格C種・JIS2007Ⅱ種以上 (左記条件を満たした2輪用可)
オープンタイプ車両の場合は、シールドつきのフルフェイスの着用を義務付けます。レーシンググローブもしくは同等の材質を有する物。
http://www.sodegaura-forest-raceway.com/sport/
(不燃性の物が望ましい。)
手首の露出しないもので指先まで保護されているもの。
レーシンググローブは不燃性の指先から手首まで覆えるものであれば何でも良いことが分かった。
ヘルメットは規格がさっぱり分からなかったので、一つ一つ丁寧に調べた
フルフェイスとジェット
「フルフェイス」や「ジェット」はヘルメットの形状を指すらしい。Motorzのサイト内に参考となる記事があったので引用する。
顔、というより頭部全体を覆うのがフルフェイスと呼ばれるタイプです。
衝撃や路面との接触による摩擦からの頭部保護、2輪車や屋根が無いなど一部の4輪車で頭部が風雨などにさらされる環境での安定性ではもっとも優れています。
通称「ジェッペル」「ジェットヘル」とも言われるジェットヘルメットは、酸素マスク装着のため口の部分を空けておくジェット戦闘機パイロット用ヘルメットのイメージで、フルフェイスからアゴの部分を取り去ったものです。
https://motorz.jp/feature/22083/
形状は以下のものがフルフェイス
次の画像がジェットになる。
安全性はフルフェイスに軍配が上がるようだ。
FIA、JAF公認、旧JIS規格C種・JIS2007Ⅱ種以上
次は「FIA、JAF公認、旧JIS規格C種・JIS2007Ⅱ種以上」という指定について。
「以上」というのが何を指すのかよく分からないが、今回は「指定された規格以上の安全性が証明されている」と読み直すことにした。
(無論、勝手に解釈して持っていったヘルメットが規格外ではいけないので、「以上」の意味について袖ヶ浦フォレストレースウェイに問い合わせる必要がある。)
上記打ち消し線中の内容について、袖ヶ浦フォレストレースウェイに確認をとった。「以上」という言葉の解釈に間違いはない。
JIS規格はパット見で分かる例のJISマークが付いているはずなので、JAFやFIAも公認マークみたいなのがあると予想して調べた。
それぞれのマークは下のようになる。FIAとJAFについては、サイトに飛んで貰えれば、公認されているヘルメットも一覧になっている。
これら3つのマークのうちどれかが付いていれば、袖ヶ浦で使用できるということになる。
JISに関しては、「旧JIS規格C種・JIS2007Ⅱ種以上」と指定されている。旧JIS規格C種やJIS2007Ⅱ種とは、大型バイクで使用可能な安全性を確保したものを指すそうだ。ヘルメットメーカーのSHOEIのサイトによると、現在はPSCマークが付いているものはJIS規格と同等の安全性を確保出来ているとのこと。
安全にかかわる製品を対象とした消費生活用製品安全法では、国内で販売するモーターサイクル用ヘルメットには国産品・輸入品にかかわらずPSCマークを付けることが義務づけられています。したがって、ヘルメットを購入する場合はこのPSCマークを確かめることがとても重要です。
https://www.shoei.com/quality/passive_safety.html
また、PSCマークを付けることができる性能条件については、現在JIS規格と同等となっています。SHOEIの日本国内二工場はJIS認定工場及びSGマークの登録工場として認定を受けており、SHOEIの日本国内向けモーターサイクル用ヘルメットにはJISマークとともにPSCマークのステッカーが貼られています。
つまり、PSCマークが付いていれば「旧JIS規格C種・JIS2007Ⅱ種以上」という基準をクリア出来ることになる。
PSCマークは以下の通り。大抵のヘルメットにはPSCマークが付いているはずだ。
まとめ
様々調べてみたが、改めて結論を書く。
- レーシンググローブは不燃性の指先から手首まで覆えるもの
- ヘルメットはジェット型あるはフルフェイス型でPSCマークがついたもの
PSC ≒ JISだとは何も知らなければ分からないと思う。
一次資料や信用できそうなサイトを引用せずヘルメットの規格を説明しているサイトが多かったので、丁寧に情報を追って整理してみた。それでもJISやPSCなどが出しているはずの一次資料にたどり着けなかった。一般向けに情報を公開していないとは考えにくいが。。
今回は信頼できそうな情報源までたどりつけたので、良しとしたいと思う。
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